I Love Guitar!アーティスト第12弾!
今回の『I Love Guitar!』ポスターにはメンバー全員が東京音楽大学の出身というキャリアを持つシンフォニックロックユニット『NormCore』のギター担当、Natsuさんにご出演いただきました!

Natsu(なつ)
東京音楽大学クラシックギター科卒業。大学院(科目等履修)に進学し荘村清志・江間常夫のもと研鑽を積み、2017年に修了。これまでに松本平行、荘村清志、江間常夫、坂場圭介に師事。ザビエル・ジャラ、マルコ・デル・グレコ、藤井眞吾、福田進一、イグナシオ・ロデス等のマスタークラス受講。ギターコンペティション全国大会第2位、GLC学生ギターコンクール第4位、オールジャパンギターコンクール第3位。2014年、三雲はるな(ヴァイオリン)、栗田襟子(絵画)と共に「展示演奏会~音楽と絵画のコラボレーション」を開催し好評を博す。2013年・2016年、日本ギター連盟主催「新進芸術家ギタリストの響演」(銀座YAMAHAホール)に出演。スタバ歌手ミュージカル女優の岩井萌と共に、各地のスターバックスでミニライブを開催している。公益社団法人日本ギター連盟正会員。
NormCore「傷だらけの僕ら」MV(Short Ver.)
Natsuさんに10の質問!
Q1.ギターを始めたきっかけはいつ、どんな時でしたか?
- Natsu
- 11歳の頃に母に勧められてギター教室へ見学に行き、そこでクラシックギターと出会いました。そこには今まで知らなかった、複雑で繊細な音色のクラシックギターの世界があって、衝撃を受けたのを覚えています。
Q2.一番最初に手に入れた(購入した)ギターは何でしたか?
- Natsu
- 11歳の頃に母に買ってもらった初心者向けギターの小平(コダイラ)ギターのAST-100Lです。クラシックギターは650mmが標準サイズですが、コダイラAST-100Lは630mmの少し小さめで、まだ手が小さかった当時の私にはピッタリでした。今でも大事に置いてあります。

Q3.現在メインで使用しているギターは何ですか?
- Natsu
- 私はコンサート会場の環境や音楽ジャンルによって使い分けています。例えば、バロック・古典音楽には生真面目なHermann Hauser Ⅲ(ヘルマン・ハウザーⅢ世)、スペイン・南米系の曲には情熱性と魅惑的な音色を兼ねそえたEdgar MonchⅠ(エドガー・メンヒⅠ世)、等です。NormCoreのライブではK.Yairiさんのエレガット(ピックアップ付きクラシックギター)CE-CTM、アコースティックギターはRF-K13-MAPを使っています。どちらのギターもK.Yairiさんの製作所まで足を運んで、NormCoreの世界観にマッチしたものを選びました。ちなみにMVやアー写はヘルマン・ハウザーⅢ世ですよ。ボディの形とグリーンをモチーフにしたデザインがたまらなく好きなのです。
Q4.ギターを上達するために行ったことやコツはありましたか?
- Natsu
- 基礎を疎かにしないことが大事です。とくに技巧練習はプロになっても必須です。私は曲に合わせてオリジナルの技巧練習メニューを作って練習をしています。
Q5.プロになろうと思ったきっかけやエピソードなどを教えてください
- Natsu
- プロになろうとしたはっきりした理由はありません。気づいたらここまで来ていたという感覚です。始めた頃から応援してくださる方達がいたというのも大きいと思います。
Q6.尊敬するギタリスト、影響を受けたギタリストは?
- Natsu
- イギリス出身のギタリスト、Julian Bream(ジュリアン・ブリーム)です。ブリームは曲の特徴や作曲家の意図を最大限くみ取ってギターで表現する、音楽表現力が優れている音楽家です。若手のギタリストだと大学の先輩にあたる藤元高輝さんです。現代音楽を中心に演奏してる方で、ギター知識だけでなく芸術全般に視野が広い方です。少しお話しするだけで私の頭が破裂しそうになるのです。いつか対等に芸術談義をするのが目標です!

Q7.人前で演奏をする際に心掛けていることは?
- Natsu
- 曲のイメージに合わせてキャラを作ることに気をつけています。例えば、スペイン系ギター作品に「アストゥリアス」という激しいラスゲアード奏法が特徴的な名曲があるのですが、私はフラメンコの踊り子をイメージしてキリッとカッコよく弾くように心がけています。そして、「カヴァティーナ」や「アルハンブラの想い出」等の美しい旋律をもつ曲では、柔らかい雰囲気で酔いしれたように弾くようにしています。
Q8.ギターを楽しく続けていくためのポイントがあれば教えてください
- Natsu
- 楽しく続けられる理由は人それぞれです。私の場合、ギター弾いていて楽しくなるのは誰かに褒められたときです。10回叱られても1回褒められれば、それだけで楽しい!ってなってしまいます。なので褒めてくれそうな人の前で、本番前練習を口実に演奏を聴いてもらったりします。あとは、アンサンブルをすると共演者の音楽的呼吸感から新しい発見につながり、モチベーションアップになります。参考になったでしょうか…。

Q9.今後の活動について(どんなことにチャレンジしていきたいですか?)
- Natsu
- 今後は演奏だけでなくギター編曲にも力を入れたいと考えています。NormCoreの楽曲もギターソロで編曲してみたいですね。音数多くて弾くのも大変になりそうですが…。
Q10.これからギターを始める方へ一言!
- Natsu
- ギターは「小さなオーケストラ」と呼ばれるほど音色の選択が多くて可能性も無限大!ギターと一緒にいろいろなことを経験して、あなたなりの楽しみ方遊び方を見つけてみてください。
機材紹介
クラシックギター
K.Yairi/CE-CTM(日本)
ヤイリ製作の一点もののギター。
ピックアップはLRバッグス(エレメントVTC)。

Hermann Hauser Ⅲ(ヘルマン・ハウザーⅢ世)(1996年製ドイツ)
アンドレス・セゴビアモデル。80年自然乾燥させたハウザー家最高級のハカランダを使用。ペグ(糸巻き)は黒蝶貝。ドイツギターらしい真面目なサウンド。和音のバランスが素晴らしい。
Karl Heinz Roemmich(カール・ハインツ・ルーミッヒ)(2002年製ドイツ)
コダイラ/AST-100L(日本)
Cordoba(コルドバ)/Coco Mini SP(スペイン)
ディズニーピクサー映画最新作『リメンバー・ミー』のコラボギター。フラメンコギターやウクレレのような明るく可愛らしいサウンド。
Edgar MonchⅠ(エドガー・メンヒⅠ世)(1976年製ドイツ)
ローズウッドを使用。ドイツギターらしい格調高いサウンドと同時にスペインギターの風合いも感じられる、異色のギター。
K.Matsui(松井邦義)/KM-ZⅡE(2013年製日本)
アコースティックギター
K.Yairi/RFK13-MAP(日本)
エンジェルシリーズのレギュラーモデル。トップ材はスプルース、サイド&バック材はメイプルを使用。バランスが良く、明るいポップなサウンド。ピックアップはLRバッグス(エレメントVTC)。
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