HISTORY独自の品質基準で調整して出荷セットアップ
HISTORYは、一般的なギターより高い品質基準を掲げています。
その品質基準を満たすため、工場出荷前に特別なセットアップを行っています。
そのセットアップの工程をご紹介いたします。
1.事前準備
- 外観チェック
- 傷・汚れ・打痕・ムラ・杢目など全ての部位にわたり確認します。
- ネジ・ペグチェック
- 全てのネジに緩みがないか確認し均等な力で増し締めを行います。
ペグナットは締めすぎないよう手にかかる重さで慎重に増し締めします。
増し締めを行うことでサウンドもよりタイトに響くようになります。 - 電装確認を行います。
- ボリューム類やスイッチなど、全ての部品が正しく機能するか確認します。
2.基本セットアップ
- チューニング・ブリッジ弦高の設定
- 14フレット上で測定し、フレット頂点と弦との隙間が設定値になるよう調整します。
(ギター:1弦 1.5mm~6弦 2.0mm ベース:1弦 2.0mm~4弦 2.5mm) - PUの高さ設定
- ここでは一旦機種別の設定数値にしますが、最終的にはサウンドで微調整を行います。
この時に、チョーキング時のプレイアビリティ、弦高による音のハリ、音量をチェックし設定します。 - オクターブ調整
3.音を良くするセットアップ調整
ここから先の工程には、決まった順番などはなく個体差や状況によってセットアップを進めます。
- サウンドの確認
- ビビりや詰まりが無いか、クロマチックで全てのポジションを弾きながら確認します。
聴覚を集中させるのはもちろん、弦の振動がおかしくないか目視でも確認し、少しでも違和感があればナットやブリッジ、フレットや弦に及ぶまで原因追求し改善します。
これらの工程を繰り返し、納得のいくサウンドに仕上げます。 - 弦ごとにビビりや詰まりが無いかチェック
- 弦の振動がおかしくないか、目視でも確認します。
ナット溝にヤスリを軽く当て、音抜け・アタック音をチェックします。
これらの工程を繰り返し、全ての弦の音を均一にします。
4.最終仕上げ
- アンプを使って確認
- あくまで水平に一音一音均等に当て、サウンドをチェックします。
生音とアンプから出てきている音が、そのままのキャラクター出ているか確認し、両方の音をよく観察します。
さらに6弦から1弦までのサウンドバランスを傾聴し、セッティングを行います。 - 仕上げ・ワックスがけ・指板オイルを塗り拭きあげ
- 響きにも影響しますので、丁寧に行います。