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自分が死んだら今の気持ちも思い出も全て一緒に消えてなくなってしまうことにふと切なさを覚え、自分という人間が生きている証を形に残したいと思い立ったのが社会に出て働き出した頃でした。

選んだ手段が、なぜか音楽でした。

流行りの曲さえ聴かず、楽器も何もできず、セオリーも何も知りませんが、調べてDTMというものを知って即購入、マニュアルは読めない性格なので触って感覚で覚えていきました。(サポートさんお世話になりました)

その後すぐに、自分の音楽性が尖っていることを周囲の反応から自覚し、コンプレックスを感じておよそ8年間、制作から離れましたが、2年ほど前、少しずつカバー曲の制作を行いDAW操作を思い出し、本格的に自作曲を作り始めたのが昨年で、今回応募した曲です。

自分に100%刺さる曲を作ることが一番大事で、わかってくれる人だけわかってくれたら本望だと思えるように少しずつなってきているところです。

言いたいことがあるときに自然とメロディと歌詞とアレンジが出てくるので、それをそのまま打ち込んでますが、音感がまったくないので頭で鳴ってる音が何の音なのか調べることに毎回苦労しております。

非常にマイペースで、きちんと勉強をしてこなかったために知識はいまだに不足が多く、自分の非効率さを痛感しますが、残念なことに必要に迫られないと身にならない性質な上に音楽は作りたいときにしか作りたくない我儘なので、少しずつですが毎回クオリティアップに努めており、楽しく制作しております。

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こちらは昨年12月に制作したものです。

「メンヘラのうた」だからだと思いますが、歌詞も何もかも支離滅裂で、なんとなく支離滅裂なまま、まとまったと思っています。

まくしたてるように切れ間のないサビメロも、あまりメジャーではない四字熟語も、おそらく伝わらない(特にサビの)歌詞も、曲のテーマ的には基本的にはこれくらいでちょうどいいと思っています。

しかし作品としてはもう少し歌詞をわかりやすくした方がいいのか、悩みました。

例えば

「呪いも恥じらいも禁断の果実の所為 ねぇ今キスしてよ」

→人がおまじないに頼ったり恥じらったりするのは昔アダムとイブが禁断の果実を食べて知恵をつけてしまったからで、私にはどうしようもない仕方のないことだ。(でもそんなことどうでもいいから)今キスしてほしい。

ということなのですが、そのまま読んでもよほど想像力の豊かな方でないと意味がわからないとは思うので、そういった部分が少しあるのは構わないかな、とは思いつつ、もう少し伝わりやすさを考えた方が作品としても良いのか、悩みました。

やり方として不適切かもしれませんが、頭で鳴った音からどんどん打ち込んでいく制作方法なので、結果として作詞、作曲、編曲を毎回同時進行しております。

サビ「駆け引きなんか~」は正直サビだとおもってなかったセクションなので、サビとしてはすこし弱いかもしれません。

最初はもっとスケールアウトしてて調の判別ができないメロだったのですが、直前のBメロが既に調を感じにくかったので、それが続きすぎないよう近いと思われる調にあてはめてアレンジしたらサビっぽい雰囲気になったと思いました。

以降このセクションはサビとして構成を考えました。

全て打ち込みです。

アレンジや歌唱を含む全体的にアドバイスをいただけますと幸いです。

使用機材

Steinberg Cubase

RODE NT2-A

ISA ONE

審査員コメント

冒頭の突然の始まり方から、しっかりを心を掴まされました!いやはや、聴き応え満載…!

いわゆる「椎名林檎的」なアプローチ…と言ってしまうことは簡単なのですが、それで片付けてしまうことは大変失礼であると自覚しています。まだ自作曲をつくりはじめて間もないとのことですので、今後どこまで成長しつづけるのか、楽しみで仕方ありません。

 

ボーカルについですが、EQでLOWを削りすぎていらっしゃるのか…「美味しい旨味成分」が少し足りない気もしており、若干「線が細い感じ」で聴こえてきてしまっています。もう少し「肉厚」な成分を復活させて、ボーカルに「太さ」を加えていただけると、オケと共存しやすくなるかもしれません。(歌の顔つきがもっと大きくても良いかな…という感じです)

オケについてですが、まさに「おもちゃ箱」をひっくり返したような…という形容がピッタリくる感じでした。各楽器の「旨味」を知り尽くしているフレージング…。ドラミングも秀逸ですね!「1’23」の休符箇所ですが、聴感上「微妙な隙間」に感じてしまいましたので、この部分は何かの音で埋めていただけると尚良しです。ボーカルもとてもキュートで魅力的です。

 

とにもかくにも、なんだかよくわかりませんが(というと失礼にあたるのかもしれませんが、良い意味で)、何回もリピートしたくなる中毒性があります!今後に大いに期待致します!(割田康彦)

賞品

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